いつかの今日は
いつもの店
友達がやってるバーのこと
真っ昼間からバーって
開いてるのか?
3日前、楓に誘われたときは
何も思わなかったけど
楓が話したいことがある
なんて言うから
何かと思ったら
ただ酒飲みたいだけじゃない?
私はそう思いながらも
準備が完了して
家を出た。
「暑い」
そう洩らして太陽に手をかかげた。
昨日まで雨で肌寒かったのに。
もー最近はおかしな天気になってるからね仕方ないな。
なんて意味不明な考えを巡らして
バスに乗った
涼しい〜
乗った瞬間
思わず口に出してしまった
バスの中には
寝ているおじいさん。
今どきの言葉を電話で発している高校生。あれがギャルと言うものか?
マナーをしらない。
まったく。
バスを見渡し後ろから二番目の席が開いてる。
座ろうと思い席の前まで
行って立ち止まった。
私がいた所からちょうど見えなかったのだろう、
窓にもたれて男の人が寝てる。
迷ったあげく、先は長いし横に座らせてもらお。
私は腰をかけた。
しばらく走ると
涼しさと心地よさで
眠ってしまっていた。
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