いつかの今日は
それなのに…

忘れていた。

「たっ隊長!見えてきましたよ!」
生き生きしたミキサーを見るのが久しぶりに感じられた。

「見えてきましたよってあんた…ずっと見えてたのは見えてたから。」
あぶらとり紙で鼻の横をトントンやりながらアンジェラが言う。

こんな会話をしていたら
いつの間にかドアの前に立っていた。
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