いつかの今日は
「それじゃいきまし[缶ジュース]」

杉原さんが
そう言うと
三曲目が始まった

はっきり言って
歌詞は聞いてない
声と汗をかく彼に
釘付けだった。


曲もラストを迎えると
言うとき
楓が肩を叩く

「なんな?ごりゃ」

「和茶……キャラじゃない…」

「すまそ、で、なに?」

早くしてと言わんばかりに早口で私は楓に返した

「それがさぁぁ、綾姉がいないんだよね」
「え?」

「私も今きづいたの」

「トイレじゃないの?」

「そぅかもね。」

「きっとうんこだよ」

「長いね」

笑いながら楓と
そそくさと会話終了。
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