いつかの今日は
「泣くな、ばか」

「かえでもだよ」

「あたしは自分の言葉に感動したんだよ!」

その時
ドアが開き
綾姉が出てきた

まるで小さな子供を見るように優しくほほえんでくれた。

「夏やからって外におったら風邪引くで。今日は冷える言ってた、中はいり?」

綾姉もわかってくれてる
玄関で「がんばれ」って
小さな声が聞こえた。

私にとって
大きな、大きな存在。

ありがとう二人とも。
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