いつかの今日は
「あっ!じゃあ、私のことも和茶でいい!」
今度はうまくいった!

「わかった、和茶ね〜」

「うん」
とびっきりの笑顔で
私は返事した。

「いや〜今日は緊張したよ、ほんとに…」

「いや-緊張すると思いますよ、あんなお客さんの前で歌うの勇気いるよ?」

私は慣れてないのか
敬語とまじりまじり会話をした。

「歌詞ちゃんと聞いてた?」
「歌詞は覚えてないです、なんか、歌ってる流斗をがんみしてたから」

「あぁ、ありがと」

照れた。今の一言はけっこ-勇気使った(笑)
流斗も照れたのか
顔が赤い…けど少し残念そう

「歌詞も俺が考えて作曲した」

「すごいじゃん!すごいね」
すごいしか出てこなかった。ほんとにすごい。

「私もね、下手だけどピアノで作曲はしたことあるんだ」

「そうなんだ、すごいが」

そんなこと言ってくれるなんて-
泣きそうになった(笑)
< 76 / 92 >

この作品をシェア

pagetop