いつかの今日は
携帯片手に
大笑いの流斗を見て

私は砂になる勢いだった。

「和茶やっぱおもろい」

私に向かって親指を立て、
涙目で笑う流斗

私は狂ったように
酒を飲んで
その日の記憶は一気に遮断された。

目が覚め起きて見たのは
戦争のあとのような
そんな部屋だった。
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