いつかの今日は
被害者Kさんの証言

あたしが見ていたのは

まずターゲットは綾姉に
いきました。

懺悔って……

「しかも和茶の携帯壊したの綾姉だったんかい…」


部屋中に響く
ハスキーな女の悲鳴

綾姉の仮面が溶けていく 
髪もみだれ
みるみる内に
素朴になっていく。

綾姉、また明日。
綾姉の変わり果てた姿。
馬乗りになっている
゙それ、がゆっくりと
ゼンマイ仕掛けの人形の
ように振り向いた。

あたしは逃げなきゃ!
そう思ったんです。

でも時すでに遅し

そこには小声で懺悔を連呼する、生霊がいました。
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