いつかの今日は
騙された。
和茶は人に嘘つくのが苦手なこだから……てっきり…
甘かった。
和茶だけど
和茶じゃないんだった

和茶に視線を移すと
ニヤっとした。

その瞬間、あたしの財布が
ベランダに向かって
飛んだ。
まるで羽がはえたみたいに

夢中で後を追った
机で足がつまづき
ガタっと大きな音を立て
ビール缶、ウィスキーのビンなどが床に散乱した。

あたしはそのままこけて
ベランダの柵にヘッドスライディングしてしまい
頭をおさえた。

< 87 / 92 >

この作品をシェア

pagetop