いつかの今日は
ガチャ

ん?
「なっ!」
そこまでしますかぁ?

鍵あけてよー

ドンドン叩いているあたし
それをみて真顔の和茶

リアルにこわい…

シャーシャー

カーテンも閉められた。

夏でよかった…
まだ我慢できる…
今の和茶になに言っても
無駄か…

「あっ、大きな月…」

あたしは柵に頬杖をつき
眺めていた。

ガラガラ、どさっ、ガラガラガラ、カチャ、

ん?


後ろを振り向くと布団が…
まじっすか?

はあ〜寝よ…

あたしは横になり
星空を眺めた
夜の空を独り占めしたみたいな気分になり
楽しく思えた。

ただ
カーテンを閉めるときの
あの和茶の笑みが
頭から離れない。

おやすみなさい。
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