kiss・kiss・kiss
あたしはいつのまにか深い眠りについていた。
そして、陵。
あなたの夢を見たの……
あたしは病院にいた。そして、ある個室の前に立っている。名前を見ると榊原 陵。
え…??なんで陵の名前がー…。
あたしは勢いよく扉を開けた。ベッドで誰か寝ている。でも顔だけ見えない。ぼやけるの……でも陵だろう。かすかにわかるよ。
ベッドの脇のイスにおば様が座って涙を流していた。おじ様も壁にもたれて寝ている陵をじーと見つめている……
バタバタバタッ
杏奈ちゃんたちが病室に入ってきて、あたしを通り抜けて、ベッドの横に立ち、泣いていた。杏奈ちゃんと葵ちゃんは泣き崩れた。
真吾くんは、シーツを掴んで、涙を流している。
奏多くンは、陵の身体を動かして、叫んでいる
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