kiss・kiss・kiss
第十二章 病魔


トイレから帰ってくるとみンなが集まって話していた


『杏奈ちゃーん』


みんなはあたしを見ると焦った顔をしてにが笑いを浮かべた


「玲菜…」


『みんなどうしたの?』


「なんでもないよ。」


やっぱりおかしい。絶対なんかあるよ。何を隠しているんだろうか。


その後もみんなあたしに対しての態度がなぜかよそよそしい…


気を使っているみたいな感じだ。


あたしは重苦しい空気から逃げるように教室を出た。


冷水機の水を一口飲んでいた時だった。


冷水機近くで話している男子生徒たちの会話が耳に入ってきた…


『おい、お前知っているか??医学部の陵だけどよ……』


……嘘









陵が入院しているなんて……






< 124 / 138 >

この作品をシェア

pagetop