kiss・kiss・kiss


そうだったんだ。ちゃんとあたしのこと考えてくれたんだ。なんだかんだ言って陵はあたしを一番に考えてくれてた…。ありがとう、もう、絶対陵と離れないよー…。


「わかった。これからは、ずっと一緒にいられるよねっ??」


あたしは、うんって言ってくれると思ってた…今までの笑顔で八重歯をちらつかせながら、うんって言ってくれると思ってた…
でもー…。


『ごめん。一緒にはいられない。俺、岡山に帰るんだ。』


え…??予想外のしないこたえが返ってきた…。なんでよ…なんでまた行っちゃうの…。なんでまた、そうやって行ってしまうのー…。

止まってた涙が頬を伝う。止まることの知らない涙は、次から次へと頬を濡らしていったー…。



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