kiss・kiss・kiss


『席につきなさーい。』


担任の荒川先生が入って言った。

みんなはバタバタと席についた。


『今日は、みんなの新しい友達を紹介するわ。入ってきて』


といい、ドアから一人の女の子が入ってきた。


『上村薫さんよ。』


うわぁ〜。美人〜。長い茶髪に毛先だけパーマをかけている。目は大きく、スタイルもいい。


上村さんが、簡単にあいさつをすませると、先生が


『えぇ〜と、ぢゃあ榊原くんの横に座って。』


榊原って…陵の隣じゃん。
心配になってきたわあ…。


「陵、目移りしないでよ。」


泣きそうな声で言うと、


『わかってるよ。俺は玲菜だけだから。』

にかって、笑いながらいってくれた。


その顔をみるとすごく安心するんだ。



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