kiss・kiss・kiss


「ってかあたしの質問に
答えなさいよっ!」


そう言うと陵の顔が曇ったー…。


何…やっぱあたしをふてたから
いえないの??

あたしとは、やっぱりアソビだったの??


『ちょっと来てっ!!』


と、陵に腕を掴まれ引っ張られた


その瞬間ー…


『待てよ。玲菜ちゃんは
俺とデートしてるのっ!!!!』


あっ、忘れてた…
誰だっけ…??村上君だったかな!


『ねっ!玲菜ちゃん!!』


とこっちを見てくる。
あたしは、陵を見た。
陵は、うざそうな顔をしている。
あたしは、村上君?が持ってる
袋に目が行った。


あっ!!ネックレス!
しゃんしゃん貰って陵と行こう。
ぢゃなきゃ後々面倒だし…

ここは、必殺!!!


「村上君…ごめんね。お兄ちゃんに会っちゃってこれから帰らないとだめなの…せっかくのデートだったのに…ー。ごめんね?」

と、目を潤ませて、上目遣いで
言った。


『うっ!かわい…っぢゃない、お兄さんでしたか、これは失礼しました。あっ玲菜ちゃんこれあげるねっ…』


「えっー…。村上君いいの??」


そこいいって言えよ!!!
と心で睨む。もちろん表情は
さっきの続きの偽の仮面。


『いいよ!!!ぢゃぁね〃』


と照れながら帰って行った。



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