kiss・kiss・kiss


ふっ男って本当にバカ。
あんなん嘘に決まってんじゃん。


『おい、猫かぶり女。』


「なによ。」


『誰がお前のお兄ちゃんだ』


「言いじゃん別に〜」


『だって、俺は…
いや、なんでもない。行くぞ』


となんか言いたそうな雰囲気を
かもしだしている陵の後ろを
歩いた。


何言おうとしたんだろ…
まあ聞いたところで教えてくれそうに
ないなあ〜

そんなことを考えながら
久しぶりに見た陵の背中と
にらめっこしていた。

ドンッ!!!!!


「いったぁー」


二回目だっつーの!!!!


頭をさすりながら顔をあげた。
ついた場所はあたしたちの母校。
朝ヶ丘中学校だった。


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