kiss・kiss・kiss


陵は、あたしを見て眉間にしわを寄せたと思ったら、すぐに真顔に戻り、おば様に


『俺が悪かったよ。今から玲菜にちゃんと謝るから。』


といい、おば様は、それを聞くと、顔がぱあっと、なってあたしの方を向いて、


「玲菜ちゃん、良かったわね〜。」


「はいっ♪」


陵が素直だあ〜〜。良かったあーッ


『おふくろ、玲菜と二階に行くから。玲菜、おいで。』


陵は、にこっと笑顔になりあたしに手を差し伸べてくる。


「お兄ちゃんッ!!あのお兄ちゃんがおいでですってーッ!!カメラよ、カメラ!!写真に収めなければー!!!!」


おば様は、陵の珍しい姿を見たから、写真に収めたいみたいだ。

あっちにこっちに走り回っている。


あたしは、陵の手をとると二階にあがった。


「あったわっカメラって…お兄ちゃんと玲菜ちゃんいないじゃないーッ」


おば様は、その後落ち込んでいたことは、陵の弟の理愛くんから後で聞いた。


おば様、ごめんなさいね.笑



< 72 / 138 >

この作品をシェア

pagetop