kiss・kiss・kiss
第二章 真実


先生が去ってからどれくらいたっただろう。
まだ5分くらいしかたってないと思うけど1時間はたったように思えた。


『れ…玲菜』


先に沈黙を破ったのは陵だった。


『さっきのことだけど…俺お前に彼氏がいても好きだから。』


「あたしも陵がずっとずっとすきだった…」


彼氏なんていないよ…。ずっとずっと陵が好きだった。陵が好きって言ってくれた…。嬉しい。でも…ならなんでおいていったの…。なにも言わずになんでおいていったの…。


『じゃぁ…なんであの時浮気したんだ。』

そうだ…。あたし浮気なんかしてないのに、陵は勘違いしている。それに、どうして陵がそんなこと言っているのかを聞かなくちゃ…ー。


「浮気なんてしてない。陵があたしに黙って、あたしを捨てて、岡山行ったんじゃない…!!!」


『あぁ、お前が浮気したから、約束した通りにして、別れたと思って……俺のことなんてどうでもいいと思って…黙っていった…』


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