Kiss or Kiss
俺はその手紙を綾香に渡した
「読めよ」
「読みたくない」
「隼人のこと好きなんだろ?」
「…だから、真実を知るのが怖いのッ」
綾香はその場に泣き崩れた
「綾香…ごめんな」
「…拓也が読んで?そしてその真実を拓也の胸に秘めていてほしい」
俺は隼人の手紙を読むことにした
綾香を抱きしめながら
「…あいつバカだ」
「…拓也?」
「綾香、お前は隼人を待つべきだと思う」
「…でも」
「あいつはお前を愛してるから」
その手紙からは隼人の愛が伝わってきた
精一杯の愛情が…