Kiss or Kiss
綾香は席についた
「…お邪魔してすいません」
「いいよ~、私も綾香ちゃんと話したかったし」
綾香は半年前よりも綺麗になってる気がする
やっぱり俺は綾香が好きだ…
「綾香ちゃんは拓也と付き合ってるの?」
「…えっと…あの、はい」
やっぱり付き合ってんのか…
「拓也に告白された?」
「はい、そこまで~」
会話に割り込んできたのは…
「別に聞いてもいいじゃん、拓也のバカ~」
拓也は綾香の頭を優しく撫でて
「大丈夫だった?」
「うん、近くまでタクシーで来たから」
「ごめんな?龍の誕生日だからって…」
「いいよ、龍くんにはお世話になってるし」
"2人だけの空間"
「綾香…」
「…えッ…?」
俺は思わず綾香の名前を呼んでしまった
「…あッ…イヤ、ごめん」
最悪だ…俺…
拓也に嫉妬してる…