Kiss or Kiss



「綾香さ~ん」




バイト先には龍くんが来ていた




「着替えてくるね?」
「待ってます」




それから私のバイト中もずっと龍くんはその場にいた




「…龍くん?何かあった?」
「ううん、今日は休みだから暇してるだけです(笑)」




そのときBARの扉が開いた




「龍!!てめぇ自分だけ…」




「…隼…人…」
「…綾香」




時間が止まったような気がした




「綾香、ここでバイトしてんの?」
「拓也の紹介で…」
「店の近くだもんな」




「…それってわざと?」
「…なにが?」
「…私の目、みないから」




隼人は私の目の前まできて




「…お前の目をみてると…気持ち抑えられなくなる」




「…隼人?」




「お前が好きだ」




そう言って隼人は帰っていった




私の涙は止まらなかった…


< 45 / 76 >

この作品をシェア

pagetop