Kiss or Kiss
強い想い
翌日、俺は拓也の家に向かった
「…は?隼人?」
「…お前に話があって」
「お前なぁ…まだお昼なのに」
「…綾香のことで」
拓也は俺を部屋へと通してくれた
「…綾香はまだ寝てるから」
「…俺さ…綾香に告白したんだ」
「…やっぱりそうか、綾香が昨日からおかしいから何かあったとは思ってたけど…」
「俺…お前から綾香を…「でも…それなら何で綾香を傷つけたんだよ」
俺が話を終える前に拓也がそう言った
綾香を傷つけた…?
「昨日、理奈とお前が一緒にいるところをみた」
「…あれは」
「綾香はそのあと俺に"拓也はずっとそばにいてくれる?"って聞いてきた」
「……」
「だから俺は…お前にだけは綾香を渡せない」
俺は…綾香を傷つけた…
「綾香はお前に期待したはずだ、またお前とやり直せるって…でもあんな光景をみて…また不安になったんだよ」
「…綾香と話がしたい」
「…勝手にしろ」
そう言って拓也は部屋を出ていった
俺は綾香の眠る寝室へと入った
「…綾香」
愛おしい人がいた…