女っポイ俺の恋っポイ!【長編】
『で―…あるからして…』
まだ暑さが残ってる今日
夏休みが終わってから一週間
今だ口を聞けないでいる俺……
目も合わねー…
桜田がたまに言ってくれる
『大丈夫!』
がすごい安心する
でもすぐ不安になる
峰岸に笑顔で話してる立川を見て
すごい不安でイラつきをおぼえる
俺が悪いんだけど
自分のせいだとわかっているけど
不安で苦しい
だからたまに
授業をサボる
お気に入りの屋上に来てちょっと影になってるところで日光を避けて
ゴロンて横になる
んでいつも考える
峰岸…………
お前ならキスしたら
どうした…?
告ったか??
峰岸は…………
立川のこと…本気…なのか…わからないけど
今の俺は峰岸に負けてる気がするんだ
天気のいい青空を見上げながらため息をついた
ガタガタ
!?
あけにくいドアがガタガタと音をたてて開くから少しビックリして起き上がる
『はぁ…壱…またサボってるし』
『浩平』
ポケットに片手をつっこんでため息をつく浩平は
ゆっくり歩いて俺の横に座る
『元気ないから立川さん心配してんぞ?』
心配……ね
『もういい加減口聞いてさ…本当の気持ち伝えれよ』
………本当の気持ちなんて
今言ったら逆効果だ
『うじうじすんなよな。男だろ?』
うじうじ…俺はうじうじなんてしてねぇ