女っポイ俺の恋っポイ!【長編】
『壱さ―…悩みすぎだよ。キスしたぐらいで…後悔すんなら告れよ』
……!!
浩平の言った言葉に俺はピクッと反応する
『浩平に俺の気持ち…何がわかんだよ!んなに簡単じゃねぇんだよ!告ってなんになるんだよ…あいつの涙…取り消すこと……できねーんだよ…』
立ち上がり浩平を睨みつけ大声でそう吐き捨てた
『……っざけんなよ…』
少し黙ってから
低めの声で俺を見ずに言った
『ふざけんな!!壱は自分が傷つきたくねぇだけだろぉがよ!!』
浩…平…
浩平はスクッて立つ
光の逆行でまぶしいからよく見えねぇけど
多分……すげー怒ってる顔してる
『立川さんの気持ちもわかんねー奴が知ったかぶんじゃねぇ!』
ズキッ――……
胸にストレートに突き刺さる言葉
立川の気持ち……わかんねー奴…か
そうじゃん……
俺立川の気持ちわかんねーじゃん
なのに……俺…
わかったような口たたいて……
『っごめん…言い過ぎた』
浩平がまたストンって座り髪の毛をクシャっとかきむしる
浩平は
やっぱり友達のこと考えれるいい奴だ
何度浩平の言葉に助けられてんだろ
ほんと…
自立しなくちゃな