女っポイ俺の恋っポイ!【長編】
『あ…りがと…浩平』
『ぇ…?』
俯いてた顔が俺を見上げる
『俺……口聞いてみる…まだ…告りはできねーけどちゃんと…本心言ってくる』
『…おぉ…本心言い過ぎて告んじゃねぇぞ~?』
浩平はニカッて笑う
『告んねぇよ!ただ…ごめんと…ふざけてキスしたんじゃねぇって言う』
半分告ってるようなもんかもしれないけどな
俺の気持ちだし
『ん♪いいんじゃない?』
浩平ゎまたニカッて笑う
その後チャイムがなるまで念入りに立川に言う言葉チェックしてた
―――放課後
帰ろうとしてる立川
早く止めないとだめなのに
一歩がでねぇ
別に告るわけじゃねぇのにドキドキする
やっぱり俺の心臓…異常だわ
トン――
『わっ!』
『行ってこい!ヘタレ』
後ろに立ってた
浩平が俺の背中を押した
『おぅ!ヘタレは余計だけどな』
そう言ってもう教室からでた立川を追う
走ってたら前に立川の姿が見えた
『立…か…わ』
俺の声はもちろん
届かない
だって自分で小さくしたから
だから足も自然に止まる
………峰岸…
俺の口からでたのはその言葉だった