女っポイ俺の恋っポイ!【長編】
峰岸はそのまま振り向かずに
『晴香ちゃんのこと好きなんだろ』
そう言った
好きだけど…まぁ別に否定するのもおかしいよなぁ
峰岸は俺が立川のこと好きなことほぼ確信してるみたいだし
『おぅ』
さらっと言えた自分に自分でびっくり
立川に言われるかもしれないと言う不安や心配はなぜかなかった
『…絶対お前に晴香ちゃん渡さないからな』
はぃ…?
『告らねーのかよ』
いきなし話し変わったし…
俺は頭をフル回転させて
『告らねーよ』
そう答えた
『なんでだよ』
なんでって言われても…ただ今は告らねー
告白のタイミングじゃない
立川のことももっと知ってからじゃねぇと
『じゃあなんで峰岸は俺にそんなこと聞くんだよ』
『お前になんか負けたくねぇからだよ!』
峰岸はくるっと振り返って俺を睨みつけてた
峰岸…なんか俺のこと恨んでんのか…?
ふとそう思った
『そこまでなんで俺に負けたくねぇんだよ』
『お前は一回俺の彼女を奪った』
彼女を奪ったぁ!??
いみわかんねぇよ
奪ってねぇし俺!
『彼女がお前が好きだから別れてって言われたんだ!お前が誘惑したから』
はぁぁ???