女っポイ俺の恋っポイ!【長編】


『進路を決める時期に入ってるんだ気を引き締めるようにな』


暑さも終わって寒さになろうとしてる11月

いや結構肌寒い…
てか寒いな


あの焼き肉のあとの立川の顔が
何回も頭の中をよぎってる、だけどあれから立川は普通だし

だから俺も深くは聞こうとはしない


あそこで意識を手放した俺が悪いんだからさ
なんで泣きそうな顔してた?なんて
俺が聞けるはずもないし…
情けないよな俺って


林の進路に関しての話しなんてそっちのけで考えてる俺

ペンをクルクル回しながら机にひじをついて手をほっぺたにあてる



『私立と公立だがぁ…』


毎回毎回……
似たような話しばっか

たいくつになる
いや、退屈になるって考えないとダメなことなんだけど

行きたい高校は決まってるからいい

受かるなんて自信はあるわけがない

だから最近よく林に言われる一言が
結構重く心にのしかかったりしてるんだよな


『秋川はあそこで満足してるとは思えん
お前の進路はお前でどうにかしろ』


この言葉に似たようなのを何回何十回言われたか


わかってる

浩平なんてもっと頭いいとこ狙える

俺だって浩平の力なしで受かりたい
でもなしでは実力がないから受からない
悔しいけど仕方ない


それにさ浩平は俺と一緒の高校行くって決めてんだよ



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