女っポイ俺の恋っポイ!【長編】



なんで一緒かはわかんねえけど

俺もなんとなく浩平と高校も一緒に卒業してぇと思ってるし


変な意味じゃなくて
お互いがそばにいて当たり前だったから
それにいたほうが楽しいだろ


そんな考えが浩平にとって重荷なら
切り離してくれたって構わねーけど


『壱また上の空かよ』


俺の部屋で相変わらず俺に勉強教えてる浩平


『なぁ浩平…前も聞いたけどさ高校上狙わねーの?』


ちょっと控えめに言ってみる
浩平は浩平で悩んだんだと思うから絶対言えとは思ってない


『…俺はさー上の学校いってさ何すんの?
することといったら勉強だけじゃん
俺は勉強のために学校行きたくねぇって思ってんだよな』


浩平は芯の入ってないシャーペンをカチカチしながら言う


俯いてっからわかんねぇけど多分浩平は真面目な顔してる
真剣に考えてんだよな
俺は勉強で手一杯で頭も悪いから
浩平が考えてることを理解できないけど



『それならさランクさげてほどほどに勉強して楽しい高校生活おくりてぇだろ…?』


ニッて笑って俺を見る浩平


確かに……
俺はギリギリだから勉強頑張んないとだけど
高橋と浩平が同じってこと考えて想像してみると楽しそうだとも思った

いや、
楽しいに決まってるよなぁって確信してる




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