女っポイ俺の恋っポイ!【長編】
『はぁ―…』
『ぉ?…色っぽいため息だこと―』
浩平がひじをついて俺を笑いながら見る
理由わ分かってるって顔してる
『んー…?あぁ…』
『……立川さん』
『ぇ!?』
持ってたシャーペンに力が入りシャーペンの芯がパキッて折れる
マジで分かってた…
『けけけ…図星かょ』
『うっせ…』
浩平も考えてること当ててくる…
俺ってわかりやすいんかな……
顔にでてるか?
『浩ちゃんに言ってみ?ん?』
『……』
俺は浩平を横目でみて話し始めた
話したのは今日考えてたこと
立川にわやっぱり好きな奴がいたってことと
俺に告う勇気がなく女々しいんじゃないか情けないんじゃないかってこと
『んー……立川さんに好きな人ねぇ…やっぱいたか』
『おぅ…』
『ま…大丈夫なんじゃない?』
クルクルとシャーペンを回す浩平
『なんで言い切れるんだょ』
『んー…?まぁ地道に頑張れってことだょ』
地道にって…俺が立川好きになってどれくらいたつよ…
今から地道に頑張ったとしてもさ
立川が好きな奴に告って?
それで成功したら元も子もないじゃんか…