女っポイ俺の恋っポイ!【長編】
『神崎くん…今日の屋上で話したことね…あれ…忘れて…?』
っー…?
なんでだよ?
『なんで?諦めんの?』
いきなりなに言ってんだよ?
『だって…私…困らしちゃう気がするの…相手わ…好きな子に告白したいのに…そのチャンス潰しちゃうかもしれない』
…立川の言うとおりかもしんないな。
でもそれでいいのか?
立川わ…やっぱり相手のこと考えての気持ちなんか?
いや…それは違うよな
自分の気持ち…はっきり伝えねぇと…
『だから…私』
『違う…ちげぇよ立川…』
『…え?』
『自分の気持ち言って…すっきりして相手の心に自分残さなきゃ…てか…残してやれよ…んでな…いつか振り向いてもらえよ!』
なんでまた俺
応援みたいなことしてんのか分かんねぇけど
言いたくなった
立川が諦めんのは
なんか俺もつれぇから
やっぱ立川はさ
笑ってる顔がさ
一番だから.俺が惚れたのわ
その笑顔なんだからさ
『…無理だょ…私…』
立川は泣きそうな声でそうつぶやいた
なんで無理って言うんだょ…
俺も散々思ったけどさ
今は言い切れる
好きなんだよ
好きだからこそ言うんだって