女っポイ俺の恋っポイ!【長編】
『……俺じゃ…駄目か……?』
押しつぶされそうな胸の苦しさになんとかやっとでた言葉
好きだ!でも
俺にしろ!でも
かっこいい言葉じゃなくて
ただ…
俺じゃ駄目なのかなって…思ったから
俺じゃ立川の悲しみ…癒やすことできねぇのかなって思ったから
『…………え……?』
『…俺じゃぁ立川の涙…拭えねぇ?笑顔にさせてやれねぇ……の?』
こんなくさいセリフ
自分からでるとは思ってなかった
でも今は関係ない
俺の気持ちを素直に立川に伝えたくて仕方がねぇから
『……どういう……こと?』
『……っ』
これだけ言ってもわかんねーなら…
はっきり言う
もう覚悟はとっくにできてんだから
『…俺…立川が好きだ…』
って…
『っ―……な…んで』
なんで?
って…やっぱ…駄目だよな…
無理に決まってんよな
そりゃあ…なんで俺が告白するんだって思うよな…
『好きだから…言いたかったんだよ…ごめんな…困らせて』
俺は抱きしめてた手をゆっくりと離した