女っポイ俺の恋っポイ!【長編】
『な…なんか喋れょ』
『神崎くんこそ…』
このままじゃ
ただただ手に汗かいてくるだけだ
『……学校…着くね.手どうする…?』
立川が立ち止まって俺を見る
『……行くぞ』
『へ…?』
俺は繋いだまま立川を引っ張ってく
恥ずかしいけど
これぐらいしなきゃ男じゃねぇし?
っ………っても
視線めちゃくちゃ感じる…
あぁ~無理だ…
俺はすっと手を離した
恥ずかしすぎた……
情けねぇよな…
ごめんな立川…?
心ん中でそう謝る
高橋なら教室まで手繋いできそぉなんだけど
『行こか…』
『うん』
はぁぁぁ……
こんな調子じゃ
キスなんて…
無理だょなぁ……
『いーち.なに考えてんだょ』
高橋が机にうなだれてる俺の背中をつつく.
『んー……』
『立川…?のことだろ』
『…は?』
高橋のほうを向いて答える
高橋はニヤッてして
また話し始めた
『朝.手繋いできてたよなー』
『うゎ…見てたんかよ』
最悪だわ……
『お前途中で恥ずかしがって手離してやんの』
高橋はケラケラ笑って俺を指指す