女っポイ俺の恋っポイ!【長編】



『嫌ならいいんだよ壱君』


『いただきますぅ!』


ちぇっ…

ケチくせぇよなぁ
毎回毎回
なんか奢ってやるからって言うと
安いケチッぽいやつ
まぁ
俺も学習しないのが
駄目なんだけどな


『あ…!おら壱!歩きながら食うな!』


『うるふぇー』


俺はパンをくわえながら階段を上がる


いちいちうるさいってぇの浩平は


『こけっぞ!』


『こけねぇよ!』


んでもこういう時の階段はうざい


学校の階段って一段一段が疲れるんだよなぁ


『っおい壱!前前!』


『晴香!』



晴香……?


俺は声がする方に目線を移す










っ…!
誰か落ちてきてる????






どぅわぁーーーー!!!

心ん中で変な声をあげる俺
かまわず落ちてくる誰か


ドンッ!!



『ぐぇっ…』




多分…俺は階段の半ばぐらいにいたから

晴香って奴は一番上から落ちたんだろうな


…にしても…



意識が…………はっきり………



『壱!……』









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