女っポイ俺の恋っポイ!【長編】



『しらね…どおでもいい…し』


『本心じゃないだろ』


拳をギュッとにぎる高橋に浩平がすかさず言う

俺から見ても高橋は明らかに気にしてる感じがするし
不安になってるのも分かる


『っ……はぁー……』


深い溜め息をついた高橋はまた泣きそうな顔になる


『綾乃…まだ…俺のこと…好きでいてくれてんのかな…』


みんなには聞こえない声で言った高橋の本音の言葉に一歩進んだかな、そう思った


『高橋…お前…桜田とまた前みたいに戻りたいだろ?』


俺がそう聞くと高橋はゆっくり首を縦にふった

まだ高橋の中でなんて言えばいいかなんて整理はついてないと思う

でも一つ…高橋は桜田とまた戻りたいって強く思ってることは整理ついたんだと思う



『ならさ…今日…話してみたら?二年のやつ…どんな手段にでるのかわかんないしさ』


『………おぅ…』



それだけ言うと高橋は机に頭をつけ寝始めた


俺と浩平は密かにガッツポーズをして立川にメールで“成功”とだけ送った


立川は立川のほうで説得したらしく
いい感じらしい


上手くいくかなぁ…言い合う二人だからな…

下手したらな…余計ヤバい…よな






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