女っポイ俺の恋っポイ!【長編】
放課後になるまで
高橋は落ち着かないのかソワソワしてた
やっぱ気になってんじゃんか、
桜田はチラチラ高橋を見てたけど
話しかけてくる雰囲気じゃなくただお互いソワソワしてただけだった
立川から休み時間に聞いた話しでは
二年から放課後帰りましょと言われたあと
“健太…気にしてもくれないのかな…やっぱりもぉ好きじゃないのかな…”
そう言ってたらしい
おんなじこと考えてる二人なのに
なかなか通じ合えないもんなんだな…
『高橋?放課後だぞぉ…二年来るぞ?』
『ぁ?…あぁ…うん』
顔をあげた高橋は少し不安そうな表情で答える
桜田も気にしてるのか少しソワソワして高橋を横目で何回か見る
ガタッ…
席を立った高橋の後に続いて立川と浩平と教室をでて廊下にでる
締め切ったドアに少しもたれて
二人の会話を聞く
まぁもう一つ二年のやつが来るのを阻止する為
『な…に?』
廊下の窓際に座ってる桜田の声は小さくても聞こえる
立川も浩平も心配そうに聞いてる
それは俺も一緒だけど
『…お前…二年のやつと帰んのかょ…あいつお前のこと好き…なんじゃねぇの』
一気にしゃべる高橋は口調から分かる。焦ってる感じがする