女っポイ俺の恋っポイ!【長編】



普通なら…今までならそう問いかけるけど、今はそういう時じゃない
高橋の背中を見る俺はそう思った



ピタッ

と高橋が立ち止まる
俺は不思議に思って高橋の背中で見えない向こうをヒョイと顔をだし見る

そこには杉本が高橋を見て止まってた
高橋は目線をそらさず杉本を見てる

杉本の横で目を泳がせる桜田


『なんですか?高橋先輩。いつもなら先に帰ってるのに』


そう少し笑いながら杉本は言う
自信がある…そう言う表情で


『………。』


高橋は何も話さずただ杉本を見ていた

うっすらと笑ってた杉本は真顔になり少しきつめに言った


『今更まだ彼氏きどりですか?着いてきて返せと?』


その言葉に浩平が反応する
冷静な浩平が少し前にでて拳を握りしめる
俺は浩平の腕を掴んだ

今は高橋の思う通りにするんだ

口には言わないけど
浩平には伝わっただろ?

浩平は立ち止まるも杉本を睨みつけている

と、高橋は口を開いてしゃべりだした



『……彼氏じゃない。俺は彼氏じゃない』


高橋が言った言葉に一瞬泣きそうな顔をする桜田はうつむいた

杉本はまた笑う


『へ~理解してますね。まぁ今は俺が彼氏に近い存在だし、噂も流れてくれてますし』


それを聞いてはっきりとわかったこと。杉本と桜田は付き合ってはないってこと





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