女っポイ俺の恋っポイ!【長編】



『高橋!』


パンッー…


と先生に頭を叩かれる高橋
高橋は頭を抑えながらゆっくり前を向く

高橋は椅子を後ろに引きずり俺に聞いてくる


『もう言った?綾…乃に』


綾乃と呼ぶたびに
つまる高橋を少し面白く思う


『自分で言えよ』


『ぁ?』


とまた後ろを見る
まぁ当たり前に先生がパシンと頭を叩く

桜田は横でクスッと笑う
高橋はそれ見て

“わら…うな…ょな…ばぁか”

とつまりながら言う
それ見てる立川はなんだか嬉しそうで微笑んでた。


『で…お前聞けよ~もしかしたら杉本に先にとられるかもよ』


そう後ろから言った
高橋は“わあった”と言うと同じところを叩かれたのかまだ頭を抑えてた。


キーンコーン~…



『よぉし今日の授業終わりぃ…さっさと帰れよぉ』

チャイムと同時に先生が教科書を片付けて言い教室をでていく


高橋は帰る準備をしてる桜田に話しかける
俺らはドア付近の少し離れたとこに座る

まぁあいつが来ても今度こそは止める為



『あや…の。あのさ』


『…な…に?』


桜田は手の動きを止めて高橋を見つめる

目があった高橋は少しそらして目を泳がせる






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