女っポイ俺の恋っポイ!【長編】
『へ、でも神崎君が寒いょ』
『いいって』
『でも…』
俺を見てそう答える立川に“じゃあ”といい片方の手袋をわたした
立川はわたした手袋を持って俺をみる
『それ左手につけて』
そう言いもう一つの手袋は俺が右手につけた
『神崎君、左手寒そう…』
立川が言い終わる前に俺は立川の右手を握った
立川が一瞬だけ右手をみてまた俺をみた。
『これならいいっしょ?寒くねぇし』
そう目線を外して言う俺。
恥ずかしいことしてるって分かってるけどさ
こうでもしなきゃ手繋げないし…相変わらず情けないな俺
『うん。あったかい』
と横で微笑んで言う立川
こういうことにもちゃんと返してくれて
笑顔で答えてくれる。
そこも助かるんだよな
『なぁにイチャついてんだよばぁか』
といつの間にいたのか
俺の右横にいる浩平が言う
俺はうらやましいだろって言い見せびらかした
もちろん浩平ゎ
『壱ちゃぁん』
そう言いのりかかってきた。
繋いでる手は離さずに浩平をどかす
『お前わ暑苦しいんだよ』
そう言うと浩平ゎ“ひどぉい”と叫びながらまた高橋のもとに走っていき体当たりをする