女っポイ俺の恋っポイ!【長編】



『なに言ってんだよ』


『あらあら壱ってばぁ照れちゃってぇ』


『カマ言葉止めろ!』


てか照れてねぇし


浩平はクククと笑ってまたドアの方に耳を向ける

俺もつられて耳を向けた
てか…
なにしてんだ俺…?
んでもまぁ…気になるっちやぁ気になる…よなぁ

ほら、人間だからさ…
それに俺のことみたいだしさ


『えっと…私は…』


ゴクッ

なぜか少し緊張する俺


『お…








男っポイ







と思う……ケド…』



へー…

って
は………い??



『えええええ!!』


『まじで言ってる?立川さん』


一瞬シーンとしたあと驚きの声が響く教室


『う…うん』


男っポイ………?


男っポイなんて初めて言われた………


なんか…
すっげーこしょばいい…


背中をすって触られたみたいに…




『おい…壱?』


『あ…あぁ』


固まる俺にニヤニヤしながら


『良かったなぁ男っポイだってよー』


と言う浩平


なんか……恥ずかしい気持ちにもなってきた…
ヤバい…なんか勝手ににやけてきた…


てか…

入れなくなっちったよ
教室に………






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