女っポイ俺の恋っポイ!【長編】
『壱が男っポイかぁー…やっぱありえねぇよな』
なんだよ…
教室からかすかに聞こえる声に反応する
『チビだしまつげ長いし』
………っ
『どっからどうみても
女っポイ♪
よなぁ』
ガラガラガラ
なにかが切れた俺はゆっくりドアをあけた
『げっ…壱!?』
俺の姿をみて引きつった顔をする
『お前らなぁ!女っポイしか言えねぇのかよ!』
『逃げろ!』
そう言って教室に居た奴らはでていった
ったく……
俺は男だっつぅの!
『ケケケ壱ー良かったなぁ!』
後から教室に入ってくる浩平はケラケラ笑ってる
『あぁ?』
まだ怒りが治まらない俺
『機嫌わりぃねぇ』
女っポイって言われて機嫌よくなる奴がどこにいんだよ…
『まっ立川さんは男っポイって言ってくれたじゃん?ねぇ?立川さん』
浩平は目の前にいる立川にそう問いかけた
まぁ…そうだけ…………
…ぁ……ぁ!!!
忘れてた……
立川いるしぃ
教室に…………
立ち聞きしてたのもろバレじゃねぇかぁ!
バカかょ俺わぁ…
いゃ、バカだょ俺
ヤべぇなぁ