女っポイ俺の恋っポイ!【長編】
俺の前で茉莉にキスをするか?
普通さ
兄の前でキスをするか?
『こぉ~へぇ~…』
ゆっくり立ち上がる俺に少し後ずさりする浩平
『ごめんてば…!ほら…なんかつい』
苦笑いで顔の前で手をふりながらそう言い訳する
『壱兄~許してあげてよ~…ね?』
茉莉が俺を止める
まぁ…茉莉が言うなら?止めるけどさ
シスコン?
違う、浩平だからこそだな
俺わその場に座り込む
浩平わ一回ため息をついてほっと安心する
『じゃあ…茉莉ちゃん俺の部屋いこか』
『うん』
満面の笑みで答える茉莉を少し可愛いと思う
浩平に想いが通じてから茉莉わ可愛くなった気がする
やっぱり恋をすると変わるんだよな
浩平わ自分の部屋に窓からつたって入る
茉莉も続いて入ってく
こけないように手を握りしめてる浩平わ
少しだけ男っぽくみえた
『ん~~!疲れたぁ』
机に並べられたノートから目を離し
上に伸びをして後ろに倒れる
ぱっと目に入ったカレンダーわもう3の数字がでかく書いてある
『もお…3月かぁ…』
早いよなぁ…
なんてつぶやいてまた体勢を戻して途中の式のノートに目を移す