女っポイ俺の恋っポイ!【長編】
追い込みをかけてなんとかやっと少しの自信がついた3月の初め
もう私立の受験わとっくに終わっていて
一応すべり止めで受けてた高校からわ合格通知がきていた
ただ俺が狙ってるのはそこではないから
今も頑張って勉強してる
それにもう卒業間近
二週間もないのに
なぜかまだ実感がない
そういうもんなのかもしんないけど
ほんとに卒業まで数えるぐらいなったら実感がわくんだろおか
『壱斗…卒業まであと少しだね』
『ん~もう3月だしなぁ…』
『同じ高校…行けるといいな…』
寂しそうな表情で空を見上げる晴の横顔は可愛いくて…守りたくなる…そんな気持ちにさせる
ギュッ
晴の手を握りしめて俺わ前を向く
『こうやってさ…学校までのこの道歩くのも終わりに近づいてるしさ、中学生なのも終わりに近づくけど…大丈夫』
晴わ多分俺を見てる
俺わまっすぐ前を見たまま話す
晴を見たら恥ずかしくて言えないからな
『高校が一緒じゃなくても俺わ離れる気わないし、まず一緒に行けるように頑張るからさ』
言い終わったあと
俺わ横にいる晴を見てニッて笑う
晴は俺を見て微笑んで
『うん!』
そう言った