女っポイ俺の恋っポイ!【長編】


ごめん…ごめん…

晴にそんな顔さしてごめんな

そう心の中で謝った
口に出して言えないのは晴にすべてを知られるのが怖く感じたから

晴は俺の気持ちをすべて分かってるのかなんて分からない
だけどすべて分かってないと言ったらそれは違うだろ…?

言うべきなのかもしれない


隠しごとわ無しだろ?


晴だったら言うだろ?


でも


それで不安や心配かけるかもしれない

それでも晴はいいのかどうか分からない



『っ…っ、く…』


『壱斗…?』


あ……れ…?

なんで泣いてるのか
俺が泣くことじゃないのに
晴が泣くことなのかもしれないのに


俺は抱きしめてる腕の力を強くする
泣いてる顔が見られないように



『…壱斗は悪くないんだよ…?…考えることなんだよ?』


『っ…は、る…』


『言ってもいいよ?溜めてくのはダメだょ…』


どうして
晴はここまで俺を分かってるのか
どうして
晴はここまで強くいれるのか

俺は晴を知らない
晴のことを分かってあげられない


『壱斗……』


晴はそっと俺の腕を持ち体を離した
自然に力が抜けて俺は泣き顔を見せないように俯いた





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