女っポイ俺の恋っポイ!【長編】





『晴おはよ』


お決まりの朝の待ち合わせ場所
晴は笑顔で待っててくれてる
これもお決まりで
俺を見つけると手を降ってくれる


『おはよ壱斗』


俺の前に立ちまだ寒い今日マフラーをつけて鼻を赤くしてる


この笑顔が俺は一番好きだ



“別れたほうがいいと思った”

と伝えたあの後
俺は俯いてた顔をあげて晴を見た
晴は涙でいっぱいで、でもニコッと笑って俺に言ったんだ


『言ってくれてありがとう、私のこと考えて出した答えでしょ?それに私のこと考えて泣いてくれたの嬉しいよ?』


そう言って一粒流した涙を手で拭い


『でも…私はそばにいたいよ?気なんて使ってないし…なにより壱斗が大好きだもん』


笑顔でそう言った




まだまだ俺は考え方がガキで
晴みたいに強くないけど、それでも晴を守るために頑張らなきゃダメなんだと思った

晴に助けられることもあるだろうけど俺は俺なりに前を見て晴と一緒の位置に立って進んでこうと決めた







『今日も寒いね』


隣で笑ってくれる笑顔を大切にしたいしさ?







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