女っポイ俺の恋っポイ!【長編】
それが今は、てかあの事があった次の日から俺が繋いだまま行くかと言い、最近はこれが当たり前になってる
『壱、男っぽくなったよな』
『へ?』
びっくりした
だって浩平がその言葉を口にしたから
いつもは冗談で言う場合でしかないのに今は、本心で言ってると思った
ニッて笑ってる顔は、本当だしと言ってるように見えた
『あ、身長とかじゃねえぞ?中身だかんな』
『分かってるっての』
ま…浩平にそう言ってもらうのは案外嬉しかったしな
『でも身長伸びたよ?』
横でニコッと笑う晴に、ほんとかぁ?と高橋がケケッと笑って聞く
中身が男っぽくなったと言われて内心はすごく嬉しい
でも、
『いつも見てたから』
と、笑って答える晴の一言が一番嬉しかった
自分でも気づいてない自分自身のことを知っててくれるのも、気づかせてくれるのも、嬉しかった
『でもよ、幸せすぎて忘れんなよ?受験』
…………でた、受験
高橋の言葉に少しテンションが落ちる
卒業してからってのが嫌なんだよな
ま、焦ったって意味ないし頑張るしかないよな
ほんとの追い込みだな
俺は
目指す高校に
絶対合格してやる、