女っポイ俺の恋っポイ!【長編】



『待て!…クソッ…荷物持ってるから上手く走れねぇ』


はぁはぁ……

学校まで全速力は…きつい…
てか浩平はえぇし

てか荷物おもいし


『あれー追いついてくれなきゃ浩ちゃんつまんなぁい』


ニヤァって満面の笑みで言ってくる浩平


『…るせぇ』


俺は浩平に荷物を渡して教室へ歩きだす


『ちょっ壱?怒った?』

鞄を受けとった浩平が先に行く俺の横に来てそう聞く


『…怒ってねぇ』


『怒ってんじゃん』


『…』


怒ってるんじゃない……

なんかモヤモヤしてるからちょっと
イライラするだけ…


ん…?怒ってんのか…

わっかんね


ガラガラ


『キャッ』


ぁ?

前から聞こえた声に少し俯いてた顔をあげた


ゴチンッーー



ったぁー……
でこが……いてぇ…


『ご、ごめん…なさい!』


『ん……だい…』


ぅ……ゎ…


でこを押さえながら前をむき直したときに目に入ったやつ


立川…………


『あの…おでこ大丈夫?』


心配そうに俺をみる立川
俺は立川を見ないように答えた


『……ん』


『壱ー立川さんも痛いんだからあやまれよなぁ』

顔見えねーから
わかんないケド多分
浩平ゎにやけてる


『ぁぁー…ごめんな』


『ぁ…私は大丈夫だょ…』



立川ゎニコって笑う


うっ……


ぁ~…

まぁた心ん中にもやもやがでてきた…



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