女っポイ俺の恋っポイ!【長編】
『でもさぁこれで壱自分が身長低いって自覚できたよなぁ』
いきなりでてきた
三船が俺に向かってしゃべりだす
身長低いの自覚???
なんでだよ……
『立川さんぶつかったんおでこでしょ?』
『…うん』
『壱もおでこ!ってことは身長いっしょぐらいじゃん』
…………っ
ギュッと締め付けられる俺の心臓
『ぉい…三船』
浩平が後ろから慌ててでてきて三船の言葉を止める
俺が…立川と身長いっしょっ…か…
自分が身長低いってことは知ってる
ってか自覚してるから
げんに女子の方が身長高い奴いっぱいいるから
でも……
立川と身長がいっしょってのが
なんか………ズキって……こぉ…
突き刺さるってか
なんか不思議な気持ちになるってか
モヤモヤが
増えた感じ……
『壱ー…?』
心配そうな表情の浩平が俺の前で手を振る
『ぉ…おぉ』
『どした?』