女っポイ俺の恋っポイ!【長編】




『でもさぁこれで壱自分が身長低いって自覚できたよなぁ』


いきなりでてきた
三船が俺に向かってしゃべりだす



身長低いの自覚???


なんでだよ……


『立川さんぶつかったんおでこでしょ?』


『…うん』


『壱もおでこ!ってことは身長いっしょぐらいじゃん』


…………っ

ギュッと締め付けられる俺の心臓


『ぉい…三船』


浩平が後ろから慌ててでてきて三船の言葉を止める



俺が…立川と身長いっしょっ…か…


自分が身長低いってことは知ってる
ってか自覚してるから

げんに女子の方が身長高い奴いっぱいいるから


でも……

立川と身長がいっしょってのが

なんか………ズキって……こぉ…

突き刺さるってか
なんか不思議な気持ちになるってか


モヤモヤが

増えた感じ……


『壱ー…?』


心配そうな表情の浩平が俺の前で手を振る


『ぉ…おぉ』


『どした?』


< 34 / 318 >

この作品をシェア

pagetop