女っポイ俺の恋っポイ!【長編】



『大丈夫だよ…歩いてすぐだから』


ニコっと少し頬を赤らめる
茉莉の行ってる中学は俺とは別々で


母さんも通ってたエスカレーター式の私立女子中学


まぁ
理由は近いから安全ってことらしいけど
俺としても安心だから良いと思ってる


『そっかーあ!ほら!壱早くしろ!』


時計を見た浩平が次は肩を掴み体を揺らしてくる


まだ食ってねぇし…


『分かったから揺らすの辞めろぉぉ』


その言葉で
ようやく止まる俺の体


んとにこいつゎ…


まだ途中のご飯を勢いよく口にかき込み
置いてある鞄を持ち外にでる



で…
ここで毎日してる恒例


『じゃーんけーん!』



『ぽい!』





ぁ~…


『負けたー!』


『はい!よろしくぅ』



俺は浩平の差し出す鞄をしぶしぶ持つ


毎日する恒例のことってのは
中学校までの鞄持ち

ひょんなことからするようになったんだけど

異様に長く
20分もある道を恨む……



< 4 / 318 >

この作品をシェア

pagetop