女っポイ俺の恋っポイ!【長編】
『大丈夫だよ…歩いてすぐだから』
ニコっと少し頬を赤らめる
茉莉の行ってる中学は俺とは別々で
母さんも通ってたエスカレーター式の私立女子中学
まぁ
理由は近いから安全ってことらしいけど
俺としても安心だから良いと思ってる
『そっかーあ!ほら!壱早くしろ!』
時計を見た浩平が次は肩を掴み体を揺らしてくる
まだ食ってねぇし…
『分かったから揺らすの辞めろぉぉ』
その言葉で
ようやく止まる俺の体
んとにこいつゎ…
まだ途中のご飯を勢いよく口にかき込み
置いてある鞄を持ち外にでる
で…
ここで毎日してる恒例
『じゃーんけーん!』
『ぽい!』
ぁ~…
『負けたー!』
『はい!よろしくぅ』
俺は浩平の差し出す鞄をしぶしぶ持つ
毎日する恒例のことってのは
中学校までの鞄持ち
ひょんなことからするようになったんだけど
異様に長く
20分もある道を恨む……