女っポイ俺の恋っポイ!【長編】



『なんだよ……』


『♪~』


『なんだよ!』


『んー別にぃ~』


浩平がさっきから意味心な表情で俺を見てくる


なんなんだよ……
こっちはめちゃくちゃ機嫌悪いってのに

こいつは………


『壱さぁ~まだモヤモヤしてんの?』


ニヤニヤしながら聞いてくる浩平の言葉に少しイラっとした


まだ?まだ!?
こっちにとっては大切な問題なんだよ!

心ん中でそう叫ぶ


大切…?
大切かわわかんねーけどとにかく
一大事な問題だ!…多分

俺は浩平を横目で睨む

浩平はクククと笑いをこらえる

なにがおもしろいのかまったくわかんねーょ


『壱~?』


『あぁ?』


俺は乱暴に言い返す


『怖ぁい』


またオカマ言葉の浩平

プチっとなにかが俺の中できれる


………


『浩平は分かってんだろ?俺のモヤモヤ!』


『え~~?』


しらじらしい…

俺の気持ちもしらないでニヤニヤニヤニヤして言う浩平


なんで俺にわからないことがわかるんだよ高橋もこいつも……


『ん~あのさぁ壱』


さすがに機嫌が悪い俺にこれ以上まずいと思ったのか言い始めた


『なに』


『立川さんのことでモヤモヤするんだろ?ドキッてしたり』


だからそう言ってんだろぉ

ん…?俺浩平には言ってないのに……わかるんだ


『そのドキッってさ
目が会ったときとかだろ?』


『…おぅ』


やっとわかる、
そう思うと少しドキドキした


『それはさ
壱はさ立川さんのことがさ


好きなんだよ』


『は???』





俺が……?


好き~~?





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