女っポイ俺の恋っポイ!【長編】
じゃあ…
『高橋も後悔したのかよ』
思ったことを聞いてみた
桜田と付き合ってんならちゃんと経験してるはずだしな
『したしためちゃくちゃ♪』
ふーん……
やっぱりすんだな
『ほれ!やれやれ』
二人揃ってプリントを指差す
ちえっ
…………………
………………………
『できた!!!』
頭のない俺でも
やればできんじゃん
『おつかれぇ
さ!行く行く』
『……わあったよ』
んとにあいつら…
むかつく
俺はプリントを手に持ちゆっくりと立川の席に向かう
ふぅ~…
いちいち落ち着かせないとダメって…俺かっこわる…
『立川…これ』
後ろを振り返った立川にプリントを差し出す
『あ…うん』
立川はプリントに手を伸ばす
早く受け取れ~~
心ん中で何回もつぶやく
心臓がもたねぇよ……
『ぁ……』
あ??
立川の口からもれた言葉に反応する
『名前…途中で終わってるよ?』
俺を見てそういった
え?
俺はプリントに目をやる
げ……恥ずっ
“神崎壱”まで書いてるのに“斗”が抜けてる
まぬけ……、
『あ……書く書くっ』
っーー…はずいはずい
ますますかっこわりぃ…
『シャーペン貸すよ?はぃ』
筆箱からシャーペンを取り出して差し出す
『あ…ありがと』
借りるだけで
緊張する俺って……
あいつらが恋とか言うから
変になんか気になるっつうか…なんつうか