女っポイ俺の恋っポイ!【長編】
『はぃ…ありがと』
名前を書き足し
借りたシャーペンを立川に返す
『うん♪』
ドキッ――
ヤバい……
立川のニコッて笑顔に
心臓がさらに音をたてる
はぁ………
席に戻ってうつぶせたとき自然にでたため息
『壱良かったなぁ―シャーペン貸してもらってたじゃん』
『おぅ―…』
『ドキドキしたー?』
ニヤニヤしながら言う二人をチラッと睨み
『………寝る!』
そう机に伏せた
二人は面白くないのか
ブーブー言ってた
俺で遊ぶんじゃねぇよ…
はぁ………
そんなわけだから
授業中もずっと伏せてたわけで
でも考えてたのは立川のこと…
俺は………
立川のことを好きなんだろうか……とか
色々――…
それと共にチラチラ
とさっきの立川の笑顔が何回もよぎる
……わかんねー
何回わかんねー連呼してんだろ……
俺の頭にわ分かんないことばっかだ
あああああもう
考え過ぎて頭がパンクしそうだ…
こんなスッカスカな頭をいっぱいにするって…
恋…ってなんかすごい
恋…ってむずい…な